質問
スクリプトのエラー発生時、発生したエラー内容を含めてMicrosoft Teamsにメッセージを送信したく考えています。
この際、メッセージの内容を動的に編集することは可能でしょうか?
■背景
開発中のスクリプトでは、エラー発生時に以下の挙動を想定しています。
①「TryCatch」の「Catch」ノードにてエラーをキャッチする。
② 後続の「POST実行処理」にて、Jsonファイルを読み込む
③ 既存のコネクターを使用し、Microsoft Teamsにメッセージを送信する
*②においては、リクエスト設定で「ファイル」を選択しております。
現状はJsonに予め記載したメッセージしか発信することができず、エラー内容を含めた動的なメッセージを送信することができません。
回答
POST実行処理のリクエストデータにJSONファイルを指定した場合に送信するメッセージを動的に指定する方法につきまして、以下にご案内いたします。
JSONファイルの編集方法につきまして、HULFT SquareとしてJSONファイルを読み込むコンポーネントはございません。
しかし代替策として、可変長ファイルとして読み込み、データの値をマッピングして書き出しを行うことでJSONファイルを編集する事が可能です。
つきましては、JSONファイルのメッセージ部を入力したい箇所に特定のワードを入力していただき、その特定のワードとエラーメッセージを置換していただくことで、送信するメッセージを動的に編集する実装が可能と思われます。
以下の手順にて実装が出来るかお試しください。
- メッセージ部を入力したい箇所に特定のワードを入力し、一行に圧縮した状態のJSONファイルをストレージに保存する
- エラーメッセージを格納するためのスクリプト変数を作成する。
- 「可変長ファイル読み取り」コンポーネントを配置し、保存したJSONファイルを可変長ファイルとして読み取る
1行のJSONデータを1フィールドのデータとして取得するため、可変長ファイル読み取りのフォーマットは1レコード1フィールド、デリミタ文字リストはデータ内で使用していない文字を設定してください。
- 「可変長ファイル書き込み」コンポーネントを配置し、マッピングを追加する
可変長ファイルとして読み取ったデータを1行のJSONデータとして書き込むため、可変長ファイル書き込みフォーマットは1レコード1フィールドとします。
- JSONに挿入したいエラーメッセージから改行を削除する
エラーメッセージを一行データに格納するため、[文字列]>[変換]>[正規表現置換]から改行の正規表現を置換し、手順2で作成したスクリプト変数に格納します。 - データ内の特定のワードとスクリプト変数を置換する
[文字列]>[変換]>[文字列ごとに置換]から、特定のワードとエラーメッセージを置換し、固定長ファイル書き込みデータとしてマッピングします。
その際、設定項目は部分一致、部分置換を設定してください。
- 作成したJSONファイルをPOST実行処理で送信する
POST実行処理のリクエスト設定よりデータ入力元に「ファイル」を設定し、手順4でファイル書き込みしたJSONファイルを読み取り送信します。
可変長ファイルコネクターの詳細につきましては、以下のマニュアルをご参照下さい。
◇Documentation
・コネクターオペレーションガイド[可変長]
https://www.hulft.com/help/ja-jp/HULFTSquare/Content/Designer/Connector/file_VariableLength.htm
・可変長書き込みウィザード
https://www.hulft.com/help/ja-jp/HULFTSquare/Content/Designer/Connector/variable_put_wizard.htm
コメント
0件のコメント
記事コメントは受け付けていません。