質問
1.インバウントとアウトバウンドのそれぞれの開始時間及び終了時間を確定させる要素は何ですか?
2.HULFT Squareのアウトバウンドの終了時間について、これは対向の集信完了通知を受け取って終了時間を確定しておりますか?
3.HULFT Squareのインバウンドで時間がかかる要素は何でしょうか?
4.HULFT Squareのアウトバウンドはで時間がかかる要素は何でしょうか?
回答
[回答1]
インバウンド(集信処理)の転送時間につきまして、開始時間はファイル転送要求を受領した時間、
終了時間はファイル転送の結果を配信側へレスポンスした時間となります。
アウトバウンド(配信処理)の転送時につきまして、
開始時間はIntegrateサービスから実行した配信要求処理をTransferサービスが受領した時間になります。
終了時間の仕様につきましては[回答2]をご確認ください。
[回答2]
アウトバウンド(配信処理)の転送終了時間ですが、同期配信と非同期配信で異なります。
同期転送の場合、対向先のHULFTから「集信完了通知」を受領したタイミングが終了時間となります。
非同期転送の場合、Transferサービスが配信処理を完了し、Integrateサービスにレスポンスを返したタイミングが終了時間となります。
また、「集信完了通知」は、「受信完了」と「正常時ジョブ完了」の二つありますが、
対向側でどちらの設定をした場合においても、対向先のHULFTで設定いただいたタイミングで「集信完了通知」がレスポンスされることで、HULFT Transfer側で「集信完了通知」を受領して転送処理を終了します。
同期転送の詳細につきましては、以下のFAQ記事をご参照ください。
・【FAQ】同期設定について
なお、転送時間の補足としまして、オンプレミス版HULFTとHULFT Squareの転送にかかる時間の差異につきましては、集配信ファイルI/Oがローカルに対するものか、ネットワーク越しになるかの違いで、
ファイルI/Oの時間差が発生すると認識しております。
従来製品との純粋な性能比較を行いたい場合、クラウドストレージオプション製品であればファイルI/Oの条件を一致させた上での比較が可能となります。
[回答3,4]
各種設定内容に差異がない場合、HULFT Squareにおけるファイル転送に時間がかかる主な要因としましては、対向先のHULFTサーバーやTransferサービスの稼働状況、転送時のネットワーク環境、転送方式などが考えられます。
そのため、以下についてご確認ください。
1.ファイル転送時対向先HULFTサーバーの稼働状況
対向先のHULFTサーバーの稼働状況によって、ファイル転送速度に影響を及ぼす場合がございます。
お客様検証時のHULFTサーバーの稼働状況についてご確認いただき、
稼働状況に問題がありましたら、問題を解消の上再度検証をお試しいただけますでしょうか。
なお、Transferサービスの稼働状況につきましては、
検証時点の状況確認させていただいたところ特にリソースの枯渇等の問題は見受けられませんでしたので
ファイル転送速度へ影響している可能性は低いと考えられます。
2.ファイル転送時のネットワーク状況
ファイル転送時のネットワーク状況によっては、ファイル転送速度に影響を及ぼす場合がございます。
お客様検証時におけるオンプレ環境のネットワークや、
PrivateLinkを構築しているAWS環境のネットワーク状況についてご確認いただき、
問題がありましたら、解消の上再度検証をお試しいただけますでしょうか。
3.転送方式に「速度優先」を指定する
アウトバウンドのTransferサービスやオンプレのシステム動作環境設定にて、
転送方式に「速度優先」を指定する事でファイル転送速度の向上が期待できます。
コメント
0件のコメント
記事コメントは受け付けていません。